Last Update 2020/12/23
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●秋田県病害虫防除所発表の農業情報(2020年度分)
【作況ニュース】
【発生予報】
【注意報・警報・特殊報 他】
【防除対策情報】
【昨年度分 秋田県病害虫防除所発表の農業情報】
【作況ニュース】
【防除対策情報】
※過去の防除対策情報、注意報・警報・特殊報等は下記からご覧ください。
(要約の下にPDFが載っておりますので、そちらから詳しい内容がご覧頂けます。)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第9号が発表されました…2018年9月28日
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なし黒星病菌の越冬量が多くなる予想
落葉処理と落葉期防除を実施してください
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)本年のなし黒星病の発生状況は8月に入り発生が増加し、9月中〜下旬の巡回調査における新梢葉の発病葉率は0.55%(平年0.20%)、
発生地点率は54.6%(平年25.2%)でいずれも高くなった。
2)以上のことから、今後翌年の一次伝染源である秋型病斑及び芽りん片病斑が増加する可能性があるため、防除対策を実施する必要がある。
2.防除対策
1)落葉処理
@秋型病斑による越冬量を減らすため、積雪前に園内の落葉を集め土中深く埋めるか焼却する。
2)落葉期防除
@芽りん片病斑は翌年に果そう基部の病斑となり、葉や果実への二次伝染源となる。芽りん片への感染を予防するため、
表-1から薬剤を選択し、落葉期(落葉始めから80%程度落葉頃まで)に1〜2回散布する。
A散布液量は300L/10aを目安とし、スピードスプレーヤで防除する場合は、1列おきではなく全列を走行し、かつ低速で丁寧に散布する。
BEBI剤、QoI剤及びSDHI剤は、耐性菌出現回避のため落葉期防除には使用しないようにする。
C収穫終了後に薬剤防除を行った場合、次作の薬剤使用回数としてカウントされるため注意する。
PDF :防除対策情報 第9号(2018/9/28)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第8号が発表されました…2018年9月7日
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ねぎのネギアザミウマの被害が急増
防除を徹底して被害を防止しましょう
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)9月1半旬に行ったねぎ(秋冬どり)の巡回調査(全県10地点)におけるネギアザミウマの被害株率は73.6%(平年48.4%)で高くなった。
また、被害地点率は100%(平年70.9%)で全地点で確認され、被害株率が100%の地点が全10地点中4地点となっている。
2)9月6日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、東北日本海側の気温はほぼ平年並と予報されている。
3)以上のことから、今後もネギアザミウマによる被害が増加すると懸念されます。
2.防除対策
1)発生源となるほ場周辺及びほ場内の雑草除去に努める。
2)多発しているほ場では、表土中の蛹からの羽化や葉肉内の卵のふ化により、薬剤による防除後も発生密度が低下しない場合があるため、
7〜10日間隔で2〜3回薬剤を散布する。
また、使用する薬剤は、薬剤抵抗性の出現を回避するため、同一系統剤の連用を避け、茎葉散布してください。
3)薬液には展着剤を必ず加用し、葉先から株元まで薬液が十分付着するように畝の両側から丁寧に散布する。
PDF :防除対策情報 第8号(2018/9/7)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第7号が発表されました…2018年8月9日
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斑点米カメムシ類の水田内への侵入量がやや多い
1回目薬剤散布後の草刈りを必ず行いましょう
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)8月1〜2半旬に行った抽出ほ場調査(80地点)における水田内での斑点米カメムシ類のすくい取り数は2.5頭(平年1.6頭)で
やや多くなった。そのうち、アカスジカスミカメ(以下、アカスジ)は1.7頭(平年1.0頭)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(以下、アカヒゲ)
は0.8頭(平年0.5頭)でいずれもやや多くなった。
2)同調査における斑点米カメムシ類の発生地点率は44%(平年37%)でやや高くなった。そのうち、アカスジは28%(平年22%)でやや高く、
アカヒゲは30%(平年19%)で高くなった。特に、水田内にノビエやカヤツリグサ科雑草が発生しているほ場でアカスジの発生が多くなった。
3)県内6地点の予察灯における7月の平均誘殺数はアカスジが14.7頭(平年27.2頭)でやや少なく、アカヒゲが203.0頭(平年129.6頭)でやや多くなった。
4)8月2日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の
活動が活発になると予想される。
5)以上のことから、水田内における斑点米カメムシ類の発生量は多く推移すると予想され、斑点米被害に注意する必要がある。
2.防除対策
1)1回目の防除として出穂期10日後頃にアルバリン剤又はスタークル剤の茎葉散布剤を畦畔を含めたほ場全体に散布する。
2)出穂期10日後頃の茎葉散布剤の散布当日から7日後までに畦畔や農道の草刈りを必ず行い、アカスジの増殖源となるイネ科雑草
の除去に努める。その後草刈りをする場合は、稲の収穫2週間前以降に行う。
3)水田内に出穂したホタルイ類等のカヤツリグサ科雑草やノビエが発生しているほ場、イネ科雑草が主体の牧草地や休耕田等の発生源に
隣接しているほ場では、出穂期24日後頃にキラップ剤の茎葉散布剤を必ず散布する。その他のほ場については、今後の予察情報に注意する。
4)法面や休耕田等の雑草地の除草は、稲の収穫2週間前以降に行う。
3.その他
1)水田内にあるノビエが現在出穂していないほ場でも、8月下旬までに出穂する場合は2回防除が必要となるので注意する。
2)殺虫剤を散布する際には養蜂業者等と連携をとり、みつばち等への危害防止に努める。
3)蜂場(巣箱を置く場所)が近接している場合は、みつばちが水田に飛来してくることがあるため、みつばちの活動が最も盛んな時間帯
(午前8〜12時)の農薬散布を避け、できるだけ早朝又は夕方に散布する。
PDF :防除対策情報 第7号(2018/8/9)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第6号が発表されました…2018年7月27日
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斑点米カメムシ類が多い
〜 防除対策は確実に実施してください 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)7月4半旬に行った巡回調査(80地点)における畦畔での斑点米カメムシ類のすくい取り数は7.6頭(平年3.1頭)で多く、発生地点率は
34%(平年36%)で平年並だった。そのうち、アカスジカスミカメ(以下、アカスジ)のすくい取り数は3.1頭(平年1.5頭)で多く、発生地点率は20%
(平年14%)でやや高くなった。
2)アカヒゲホソミドリカスミカメ(以下、アカヒゲ)は4.5頭(平年1.4頭)で多く、発生地点率は25%(平年29%)で平年並だった。畦畔の除草状況調査では、
出穂したイネ科雑草が20%の地点で確認された。また、出穂したイネ科雑草がある畦畔の斑点米カメムシ類のすくい取り数は除草が徹底されたほ場と
比較して多くなった。
3)水田内での斑点米カメムシ類のすくい取り数は0.4頭(平年0.5頭)、発生地点率は15%(平年15%)でいずれも平年並だった。そのうち、アカスジは0.2頭
(平年0.3頭)、発生地点率は5%(平年7%)でいずれも平年並だった。アカヒゲは0.1頭(平年0.1頭)で平年並、発生地点率は5%(平年8%)でやや低くなった。
4)予察灯における第1世代成虫の7月4半旬までの誘殺数は、アカスジは平年並、アカヒゲは多くなった。
5)7月26日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は高い、降水量はほぼ平年並と予報される。
6)以上のことから、今後アカスジ、アカヒゲの水田内への侵入量が多くなると予想される。
2.防除対策
1)出穂期(ほ場全体の40〜50%が出穂した日)の把握に努め、出穂期10日後頃にアルバリン剤又はスタークル剤の茎葉散布剤を畦畔を
含めたほ場全体に散布する。
2)出穂期10日後頃の茎葉散布剤の散布当日から7日後までに畦畔や農道の草刈りを必ず行う。
3)水田内に出穂したノビエやホタルイ類等が発生しているほ場、イネ科雑草が主体の牧草地や休耕田等の発生源に隣接しているほ場では、
出穂期10日後頃に加えて同24日後頃にもキラップ剤の茎葉散布剤を散布する。
3.その他
1)殺虫剤を散布する際には養蜂業者等と連携をとり、みつばち等への危害防止に努める。
2)蜂場(巣箱を置く場所)が近接している場合は、みつばちが水田に飛来してくることがあるため、みつばちの活動が最も盛んな
時間帯(午前8〜12時)の農薬散布を避け、できるだけ早朝又は夕刻に散布する。
3)アカスジ、アカヒゲの水田内への実際の侵入量については、今後の予察情報を参照する。
PDF :防除対策情報 第6号(2018/7/27)
●秋田県病害虫防除所より 注意報 第1号が発表されました ・・・ 2018年7月9日
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りんご黒星病の発生が多い
〜 園内をよく観察し薬剤防除を徹底してください 〜
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1.病害虫名:黒星病 2.発生作物:りんご 3.発生地域:全県
4.発生時期:− 5.発 生 量:多い
6.注意報発表の根拠(現在までの発生状況と今後の発生予想)
1)6月中旬の巡回調査におけるふじの発病果そう率は3.6%(平年0.7%)、発生地点率は13.6%(平年8.2%)でいずれも高く、
指導機関への診断依頼や相談が急増している。
2)6月下旬には県北部と県南部の園地から採集したりんご黒星病菌にDMI剤耐性菌と同様の遺伝子変異が認められた。
3)6月下旬は降水量が多かったことから感染量は多かったと推定される。7月5日に仙台管区気象台発表の東北地方1か月予報によると、
向こう1か月の降水量は平年並か多いと予報されている。
4)以上のことから、今後の発生量が増加すると予想されるため、防除対策を徹底する必要がある。
7.防除対策
(1)耕種的防除
・園内や園地周辺の葉、果実等をよく観察し発生の有無を確認する。
・葉では、最初淡緑色の小斑点として現れ、その後不規則に病斑を拡大し、黒緑色になり胞子を多数形成してすす状を呈する。
時間が経つとこぶ状に盛り上がるものもある。葉の表面に発病する場合が多いが、裏面にのみ発病する場合もあるため注意深く観察する。
・果実では、最初黒緑色の小斑点として現れ、拡大して黒褐色のカサブタ状になり、果実肥大に伴って奇形や裂果となる。
・発病葉や発病果実は袋等に集め、土中深くに埋めるか焼却する。
・薬液が樹全体によくかかるようにするため、枝の配置を見直し、不要な徒長枝は整理する。
(2)薬剤防除
・本病は夏期の高温により病勢の拡大が一時停滞するものの、降雨により感染は繰り返される。果実は秋に感染すると収穫期までに
発病せず貯蔵中に発病する場合もあるので、園内の菌密度が高まらないよう防除を徹底する。
・防除薬剤はパスポート顆粒水和剤、ダイパワー水和剤等から選択するが、果実腐敗性病害等に対する効果が異なるので注意する。
・7月2日現在、りんごの生育は平年並であるが、今後の気象によっては早生種等の収穫期が早まる可能性もあるため、薬剤の使用時期に注意する。
・発生園では10日間隔で防除を行い、雨前散布に努める。
・夏期の散布量は500L/10a以上(700L/10aまで)を目安とする。
PDF :注意報 第1号(2018/7/9)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第5号が発表されました…2018年6月29日
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なし黒星病の発生が多くなっています
〜 発病部位の切除と薬剤防除を徹底してください 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)6月中旬の巡回調査における果そう葉の発病葉率は0.24%(平年0.02%)、発生地点率は27.3%(平年8.1%)でいずれも高くなった。果実の発病果率は
0.18%(平年0.05%)、発生地点率27.3%(平年8.7%)でいずれも高くなった。
2)6月28日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、向こう1か月の降水量は平年並か多いと予報されている。
3)以上のことから、今後2次感染により増加する可能性があるため、注意が必要である。
2.防除対策
1)発病部位は切除して、園外へ搬出し土中埋没するか焼却処分する。
2)薬剤がよくかかるよう、7月上旬まで、新梢の摘心、徒長枝の剪去を徹底する。
3)有袋栽培の場合は、薬剤を散布した後の袋かけを速やかに行う。
4)薬剤はオキシラン水和剤、オーソサイド水和剤80、ベフキノン水和剤から選択し、散布液量は300L/10a以上とします。また、
収穫前日数に十分注意して使用する。スピードスプレーヤで防除する場合は、1列おきではなく全列を走行し、かつ低速で丁寧に散布する。
5)薬剤の散布は10日間隔で行う。降雨が続くと予想される場合又は発病の見られる園地では、散 布間隔を7日とします。幸水は本病に
弱いので特に注意して防除する。
PDF :防除対策情報 第5号(2018/6/29)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第4号が発表されました…2018年6月12日
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購入苗でのりんご黒星病に注意
〜 発病の有無を確認し防除を徹底しましょう 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)横手市の生産者が県外の種苗業者から今春購入した苗木に、黒星病が多発した。このほ場では前年まで黒星病が未発生であることから、
発病葉を秋田県果樹試験場で採集し、DMI剤耐性菌の有無を明らかにするため、(国)農研機構果樹茶業部門リンゴ研究領域へ遺伝子解析
を依頼した。その結果、解析に供した6検体はいずれもDMI剤耐性菌と判定された。
2)さらに、本年6月、由利本荘市及び大館市において県外の種苗業者から購入した苗木に黒星病が認められた。
3)これら園地は、いずれも前年まで黒星病の未発生地であり、苗木にのみ発生している状況から、苗木に付着していた黒星病菌が発病したと考えられる。
2.防除対策
1)苗木の管理
@仮植、定植に関わらず、5日程度の間隔で、発病の有無を秋季まで観察し続ける。
A発病が確認された場合は速やかに関係機関等に連絡し防除対策を講じる。
2)周辺の既存樹の管理
@苗木周辺の既存樹について、発病の有無を注意深く観察する。
A苗木に発病が認められた場合、周辺の既存樹に二次感染しているおそれがあるため、表−2の殺菌剤を7〜10日間隔で散布する。
B既存樹で発病している場合には、発病葉や発病果は徹底して摘み取り、速やかに焼却もしくは土中深くに埋没処分し、薬剤防除を行う。
PDF :防除対策情報 第4号(2018/6/12)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第3号が発表されました…2018年5月16日
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水田内雑草の適正防除によるアカスジカスミカメ対策について
〜 カヤツリグサ科雑草やノビエが多いほ場では、アカスジカスミカメが多発しています 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)斑点米カメムシ類の主要種であるアカスジカスミカメ(以下「アカスジ」という)は、ホタルイ類等のカヤツリグサ科雑草やノビエ
(以下「雑草」という)の穂に産卵し増殖する。
2)そのため、水田内で雑草が繁茂すると水田内へのアカスジの侵入が助長され、多発の原因となる。実際、イネの出穂前に水田内で繁茂した
雑草にアカスジが多数確認されており、昨年8月1〜2半旬の抽出ほ場調査では、水田内に雑草があるほ場でアカスジが多く、
水田内雑草の密度は年々高まっている。
3)昨年9月中旬におけるアカスジの水田内すくい取り数は多かったため、越冬量が多いと推定される。さらに同期すくい取り地点率も高かったため、
本年の発生が多くなると予想される。
4)そのため、昨年と同様に水田内で雑草が繁茂した場合、アカスジの多発が懸念されるため、以下により雑草の適正防除に努める。
2.防除対策
1)田面の高低差が大きいと田面露出部分の除草剤の防除効果の低下につながるため、代掻きは丁寧に行い田面の均平化を図る。
2)水田内へのアカスジの侵入を防ぐため、適期に適切な除草剤を使用し水田内のカヤツリグサ科雑草やノビエの防除を徹底する。
3)雑草が残草した場合、適期に中・後期除草剤を使用し、雑草の開花・結実を抑制する。
PDF :防除対策情報 第3号(2018/5/16)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第2号が発表されました…2018年4月27日
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りんご腐らん病の発生が多い
〜 樹体検診を実施し発病部位を除去しましょう 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)近年、本病の発生は増加傾向にあり、本年4月中旬の巡回調査における発病樹率は3.9%(平年2.0%)で
高くなった。
2)今後、気温の上昇に伴って病斑の進展が急速に進むとともに、果柄等への感染が増加し、次年度以降の発生量が
多くなると予想される。
3)このため早期に樹体検診を実施し、発病部位を除去し菌密度の低下を図る必要がある。
2.防除対策
1)樹体検診を実施し、早期発見と適切な処置に努める。
発病部位はアメ色に変色したり、上部が発芽しなかったり、枯死する場合がある。また、枝腐らんが集中している場合は近くに
伝染源の胴腐らんがあるので周囲をよく観察し 適切に処置する。肥培管理の不良や樹勢低下なども多発要因となるため、適正な
栽培管理と総合的な防除対策を講じる。
2)胴腐らんの処置
胴腐らんは病斑外周の健全部にも菌が進展しているので、健全部を含め紡すい状に大きく、木質部に対して垂直になるように削り、
塗布剤(トップジンMペースト又はバッチレート、成木の場合はトップジンMオイルペーストも可)を塗る。削り屑は放置せず直ちに処分する。
泥巻きは病患部を削り、草つき土で覆い、ビニールなどを巻く。前年に処置した部位は治癒状況を確認し、治癒していない場合は再度処置する。
3)枝腐らんの処置
枝腐らんは見つけ次第剪去し焼却する。剪去後の切り口には塗布剤(トップジンMペースト又はバッチレート)を塗る。
4)果樹感染対策
ふじは摘果時期が遅くなると果柄が残りやすく感染リスクが高まる。落花10日後頃までに摘果すると果柄が自然落下するため感染を防ぐこと
ができる。摘果剤の利用も有効である。また、落花20日後頃にトップジンM水和剤1,500倍、ベンレート水和剤3,000倍液のいずれかを散布する。
PDF :防除対策情報 第2号(2018/4/27)
●秋田県病害虫防除所より、防除対策情報 第1号が発表されました…2018年4月17日。
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なし黒星病の発生が多くなる見込み
〜 耕種的防除と開花直前・落花直後の薬剤防除を実施しましょう 〜
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1.現在までの発生状況と今後の発生予想
1)前年9月の発生状況と天候から、本病の越冬量が多いと推定されたため、平成30年3月23日に平成29年度農作物病害虫防除
対策情報第10号を発表した。
2)また、 4月12日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、向こう1か月の降水量は平年並か多いと予報されている。
3)以上のことから、今後発生が多くなると考えられるため防除対策を実施する必要がある。
2.防除対策
1)芽基部病斑等と不要な徒長枝は切除し、園外へ搬出し処分する。
2)4月16日現在、果樹試験場天王分場の発芽開花プログラムによる幸水の開花日予想は5月3日(平年5月2日)で平年並だが、
今後の気温によっては開花が早まると予想されるため、防除適期を逸しないようにする。
3)スピードスプレーヤで防除する場合は、1列おきではなく全列を走行し、かつ低速で丁寧に散布する。
(開花前までは250L/10a、それ以降は300L/10aを目安とする)。
4)開花直前と落花直後の散布間隔を7日以上空けないようにする。なお、人工授粉を実施した場合は、実施当日に薬剤散布は行わないようにする。
5)多発条件下での散布間隔は、開花前は5日、落花後は7日とする。
6)開花直前、落花直後にEBI剤を散布する。ただし耐性菌出現回避のため、過度の連用は避けて2回の散布が基本である。
落花後も発生が多い場合は、落花1週間後にもEBI剤を散布する。
また、EBI剤を散布する際には保護殺菌剤(チオノックフロアブルまたはトレノックスフロアブル等)を加用する。
7)訪花昆虫活動期やミツバチ設置期間はこれらに影響のある殺虫剤を加用しないよう注意する。
PDF :防除対策情報 第1号(2018/4/17)
【過去の秋田県果樹試験場発表の農業情報】
果樹の栽培管理
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